叔母の着物 思い出の生かし方、最愛の人とまた会える喜び

体験談

最愛の叔母が亡くなり親族で形見分けをしました。
その中に沢山の着物が有り、古いものから新品に近いものまで訪問着を中心に頂きました。
叔母が着ている印象は無いものばかりで、どちらかというと茶道をしていたため自然と集まったもの達なのかも知れません。

5年経ち40代後半の私にはそれでも着物の魅力はわからず、引っ越しの際に思い入れのあるものは残し沢山の着物を処分しようと思い、さて果てどのような処分の仕方があるのか会社の同僚や友人に聞いてみたけど、田舎なので請け負って貰えるところもなく、欲しい方が居ればと思って声を掛けたけど誰も居らず。

 

例えば小物や洋服に出来ないかとネットで調べて見たけど送料から加工料からけっこうかかるようで、ズルズル置き場所にも困りつつ一緒に引っ越ししました。
その後同僚からネットで買取りしてもらえると聞き、苦労してしまったものをまた引っ張りだし覚悟を決めて問い合わせてみました。

専用の箱が送られて来てその中に入れて送り返すという簡単なものでした。
紙にまいた反物や桐の箱に入った反物、12万と値札の付いたままの反物から帯、帯留め、などなど様々ものを入れて送りました。少しお小遣いになればなぁと表向きには思っていましたが、内心はけっこう高級感あるしもしかしたらいい値段ついたりして……なんて期待したり。

数日してメールで連絡が来ました。
送ったものの中から価値のある物は1点だけだったと…それも金額にして200円だと…

箱代送料は引いてありますということで、何がなんだかわからず了解をしました。

騙されているのか本当に価値が無いのかそれすら理解出来ない無知ぶりに、ただただ叔母にごめんよぉぉと落ち込むばかり。

考えてみれば送料でも田舎なので数千円かかるくらいの荷物だし、ただ箱に入れて送っただけでも料金は発生してる。

それであちらもフタを開けるまでどんな着物が入ってるかわからない状態で引き受けるリスクもあるものなぁと自分に言い聞かせたりしました。

こういうシステムがある事すら全く知らなかったので、良い経験になりました。

今回送らなかったこれはぶっちゃけお金にはならないだろうなぁと思って、捨てるにも捨てられ無いハギレや名前はわからないけど、薄い帯の布的なものや寒い時に羽織る和柄のストール、巾着袋、足袋、着物を入れるケースなどなど、それらは期待したりせず欲しい人居ればいいや程度に思ってオークションに出品しました。

入札してくれる様子もしばらく無く忘れていた頃に落札されましたとメールがきました。

ななななななんと、全部合わせて2万6千円にもなりました!!!!

何がびっくりってこんなの欲しい人がいるの?と思った着物の生地に何人も入札してるでは有りませんか!

落札された方にどのように利用するのか聞いてみたところ、和小物に変身させるとのこと。

小銭入れやブックカバー、お買い物バックに髪飾り多種多様なものに変身出来るということがわかりました。その方もそれらを出品していたり、オークションでのやりとりで考えてもしなかった、遺品の素晴らしい生かされ方というのに出会い、お取り引きのあった方が作られた品物たちの落札出来る日を待ち遠しく思っています。

なんだか頂いた物とはいえ着物とは縁遠く生きてきて、奥に奥にしまわれ袖をとおすことも無く散り散りに人手に渡りはしましたが、その物たちの生かされ方を想像したり叔母が羽織った者が必要と思ってくださる人がいたという事実にとても感動しました。

あと数ヶ月したら出来るかな…和小物の作家さんのあのハギレたちがどのように生まれ変わるのかを心から楽しみにして、また叔母に再び会えるような喜びに包まれています。

コメント